空間繋げるパズルゲーム、Portalの感想記事です。
(連続してプレイした都合上、Portal2の感想も含んでいます)
ジャンル:FPSパズルゲーム 対応機種:PC/Xbox360
Steamページ:Portal on Steam、Portal 2 on Steam
感想
とある研究施設で目覚めた主人公が課せられる様々な《テスト》を、2つの地点の空間をつなげることが出来る銃《ポータルガン》を用いて切り抜けていくというゲームになっています。
プレイヤーが行えるのは移動とジャンプ、そしてポータルガンを用いた空間のつなぎ合わせだけですが、操作が単純な分自由度が非常に高くなっています。
「遠く離れた壁と近くの壁をポータルを用いてつなげる」や「天井と床にポータルを設定して無限に落ちる」、「床と壁にポータルを設置して床に落ちる勢いのまま壁から射出させる」などの独特の移動方法を駆使することでテストをクリアできた時はとても達成感があります。ただ、難点として視界が非常に大きく動くことが多いため、3D酔いしやすくなっています。そういったのが苦手な人はこまめに休憩を入れることをお勧めします。
テストにも様々なギミックが存在し、特定の地点に当てるレーザー、踏むことで起動するスイッチ、こちらを認識すると銃撃してくるタレットなどがテストを難しく、やりごたえあるものにしています。
そしてこのゲーム、人間がほぼ登場しないのですが、開発陣の執念の賜物なのか無機物キャラが非常に魅力的なものになっています。コンパニオンキューブ、タレット、GLaDOS達は機械とは思えない反応や発言でこちらを楽しませてくれます。(非常に物静かなのが一つあるけども)。
その中でもGLaDOSはとても印象に残りましたね。無印クリア時点では敵役のイメージが強かったのですが、2をクリアした後は彼女がヒロインとしてとても好きになりました。2のポテトは必見だと思いますね。
そしてこのゲームを語るうえで外せないのが、無印、2のエンディングテーマ曲である「Still Alive」と「Want You Gone」です。ボーカルをGLaDOSが担当していて彼女の心境を歌っていて、どちらも名曲となっています。特に「Want You Gone」の最後の歌詞を聞いたときは衝撃を受けました。是非その耳で確かめてほしいと思います。
素晴らしい世界観と適度な難易度、魅力的なキャラクターで構成された素晴らしい作品です。発売から10年近く経っていますが、そのプレイ体験は今でも新鮮なものだと断言できます。まだプレイしたことがない方はこの機会に手にとってはいかがでしょうか。