秋刀魚のゲームプレイ記

プレイしたゲームに対して色々語るブログ

大逆転裁判2

英国揺るがす大法廷バトル、大逆転裁判2の感想記事です。

(作品設定の都合上大逆転裁判の感想も含んでいます)

ジャンル:大法廷バトル 対応機種:3DS

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 感想

大逆転裁判の正統な続編となる本作ですが、私はこの作品に一つの不安を抱いていました。それは、「本当に本作でキチンと終わるのだろうか」というものです。何故なら前作となる"大逆転裁判"は一本のゲームでありながら「導入部」というべき所で終わっており、物語の確信にせまる謎に関してはほったらかしであったためです。それでもゲームとしては面白い出来ではあったのですが、肝心の部分が何も分かっていないため、もやもやした気持ちがプレイ後に残るのは否めませんでした。

そういったこともあって本作もそういったことになるのではないだろうか、という不安を抱いていたのですが、実際にプレイしてみるとそれは杞憂でした。

まず魅力的な登場人物たち、シャーロック・ホームズや御琴葉寿沙都といった前回からのメインキャラだけでなく前作では憎まれ役だったグレグソン刑事も設定が掘り下げられており、感情移入しやすくなっています。各話に出てくる登場人物も濃い設定と逆転裁判名物の小粋な掛け合いでプレイ体験をより深く、面白いものにしてくれます。私はモブキャラだとコネット・ローザイクがお気に入りです。

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また、プレイしている人の興奮を盛り上げてくれるBGMの数々、前作で人気の高かった曲のアレンジも追加されており、特に今回の追加された「追求の前奏曲」からの「追求~大逆転のとき」は最高にテンションが上がります。これが初めて流れる3話はストーリーの流れもあってこれが最終話なのではと錯覚するほどです。

そして一層歯ごたえを増した事件の数々。まさに「大逆転」名にふさわしく、事件の全容が二転三転し、先の読めない緊張感ある法廷バトルが繰り広げられます。犯人の悪辣さも前作を上回っており、ブレイクモーションの面白さもあって彼らを追い詰める爽快感もグッと増しています。

そして全ての事件は過去のある事件の存在を浮かび上がらせていきます。最終話ではこれらの今まで張られていた伏線が全て一つに繋がり、あるゆる謎を解き明かすある「真実」を導き出していきます。そのカタルシスやたるや、素晴らしいものでした。

あらゆるポイントで高い満足度を得られる本作、ぜひ導入部となる無印ともにお楽しみいただけたらと思います。