7振りの剣を選んで戦うカードゲーム、Blade Rondoの感想記事です。
ジャンル:カードゲーム
公式ページ:https://www.dominagames.com/bladerondo
感想
二人対戦用のカードゲームである本作ですが、1戦約10分程度という手軽さと毎回異なる戦略が楽しめる作品となっています。
勝利条件は15点ある相手のライフポイントを0にするというシンプルなものですが、本作の一番の肝となるのが手札の選択。
プレイヤーは40枚(20種×2セット)の「剣カード」から15枚を配られ、その中からゲームで使うことになる7枚の「手札」を選択することになります。
この時点で自分に配られたカードから相手の戦略を予想したりすることもでき、駆け引きが生まれることになります。
配られたうちの過半数はゲームに使えないのもあってこの選択作業は中々悩ましいものとなっています。
お互いが手札を構築できたら実際のゲームに移るのですが、こちらのルールも極めてシンプルで、毎ターン上限が1ずつ増えていくコストを使用して初期カードにあたる「呼吸法カード」や手札の「剣カード」をプレイしていくものとなっています。
DCGの「Hearthstone」や「Shadowverse」と似たシステムといえばわかる人も多いのではないでしょうか。
「剣カード」は大ダメージを狙える物理攻撃の赤、防御無視の魔法攻撃の青、回復効果などの支援効果の緑、攻撃封印などの妨害の紫とカードの色によって系統分けされており、効果の把握もしやすくなっています。
一部のカードは強力な効果を持つ代わりに「使い切り」となっており、いつ使うのかといった点でも駆け引きを生んでおり、ゲームの戦略性を深めています。
後手には十分なハンデ(初期攻撃力ボーナス、使い切りのコストブースト)が与えられるため先手後手の勝敗バランスも良好に感じました。
また、接戦になりやすく、1手番の差が勝敗を分けることも多いのでかなり盛り上がってプレイすることができます。
2、3戦同じ相手と対戦するとお互いの思考がかみ合ってより白熱したゲームがプレイできると思います。
1人プレイ用のモードもあり、そちらでは強力な行動をしてくるボスを相手に詰将棋のうような緊張感ある戦いを繰り広げる内容となっています。
現在は「Night Theater」という拡張セットも発売されており、そちらを加えるとまた戦略がガラリと変わり、より深みを増すことになります。興味があれば是非に。
高い戦略性と手軽さを両立している本作、カードゲームやボードゲームに興味があれば是非プレイしてほしい作品です。